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AIDMA(アイドマ)の法則とは、米国のローランド・ホールが提唱した消費者行動論の仮説です。消費者の心理のプロセスモデルで、消費者が広告などで商品を認知し、購入に至るまでの段階をローマ字の頭文字で表しています。それぞれの説明は下記の通りです。
また、Attentionを「認知段階」、Interest・Desire・Memoryを「感情段階」、Actionを「行動段階」と区別します。
広告やセールスなどの黄金律として、これまでマーケティングの基本とされています。
Webサイトでのマーケティングも同様に、AIDMAの法則を基に考えることが出来ます。
下記の図をもとに説明いたしましょう。
まずAttention (注意)のゾーンでは、SEOやSEM、インターネット広告、アフィリエイト、関連サイトからのリンク、ブログでのクチコミなどが当てはまります。ユーザーにいかに自らのWebサイトに対して興味を持ってもらえるかが鍵となります。トップページからの8秒以内に50%のユーザーが離脱してしまうというデータもありますので、デザイン、レイアウト、キャッチコピーなどなど、常にアクセス解析などのデータから仮説検証を繰り返しブラッシュアップしていく必要があります。
Interest (関心)のゾーンでは、Webサイトのトップページやランディングページがポイントとなります。探している情報があるかどうか、信頼できるサイトであるか等を、ユーザーは瞬時に判断をします。チラシやマス広告などと全く同じ原理になります。
Desire (欲求)のゾーンでは、Webサイトのコンテンツが当てはまります。見込み度が高いユーザーが、コンテンツを閲覧していくことで、いかに購買欲求などを喚起できるかがポイントとなります。
次にMemory (記憶)のゾーンですが、サイト内のブログやMyPage、メルマガなどの会員登録などで、リピート訪問を促し、常にユーザーから忘れられないような仕組みが必要になります。
最後にAction (行動)ですが、目に留まりやすい問い合わせ先の表記や問い合わせフォームの入力数の適正さ、購買ならば多くの決済方法のラインナップなど、行動までの障壁をなるべく低くすることが効果的です。サンプルやお試し価格などの2ステップでの販売方式の訴求なども考えられます。
この様に、Webサイトの設計でも、AIDMAの法則は充分に活用できます。
最近では、インターネットでの購買行動のプロセスモデルとして、電通などによるAISASというモデルも出てきています。欲求と記憶の代わりに、検索エンジンでの「Search(検索)」と比較サイトや情報サイトなどの場での評価の「Share(共有)」という部分が加えられています。